HOME > 活動報告 > アーカイブ > 平面造形: 2018年12月

活動報告 平面造形: 2018年12月

大きな円錐のオブジェ/円錐のオブジェ

親子幼児クラス 造形 集団制作/小学生クラス 造形 個人制作 2018年12月2週目
 
前回、どこから見ても三角形でできている三角錐を作ったつながりから、今回は上から見ると円、横から見ると三角形の円錐をモチーフに制作しました。
 
親子幼児クラスは最初に先週の三角の制作を振り返り、「今週は三角の仲間で遊ぼう」と円錐の形の積み木を1つ見せました。そこに大きな円錐も出てきて、子どもたちは、初めはびっくりしながらも体いっぱい遊びました。そのあと1枚の紙が巻かれた同じ円錐を出して、その紙を床に敷いて絵の具を垂らしてみんなで筆で思いっきり塗ったくりしました。中には手や足や身体全体を使って塗る子もいました。
破けそうなほど色を重ねた紙を円錐に巻き戻して遠くから見ると、子どもたちから「クリスマスツリーみたい!」という声が聞こえてきました。そこで絵の具を付けたポンポンで色をつけたり、毛糸を巻いたり、綿を貼ったりして飾り付けをすると、温かい雰囲気の素敵で巨大なクリスマスツリーが出来上がりました。


小学生クラスは幼児クラスで作ったクリスマスツリーを見ながら、「一枚の紙でどうやって円錐を作るでしょう?」と問いかけ、それぞれにまず挑戦してみました。
 
習うのではなく自分で作ってみることで、その形状を捉えていきます。巻いたり三角を作ったり、子どもたちは一生懸命考え、試行錯誤しながら作っていました。その後もともと作っておいた円錐を開いて半円の状態を見せると、子どもたちは円錐への理解を深めている様子でした。作品は改めて半円の厚紙で好きな角度の円錐を作って、そこ全体に粘土を貼って好きな形を作ってから好きな色を塗って作りました。円錐からイメージしたものを自由に作る活動でしたが、やはりツリーを作る子が多く、それぞれ個性的なツリーを作っていました。他にも帽子や生き物、オブジェなど発想が楽しいものなど、どれも同じ形からできたのは思えないほどユニークな作品が出来上がりました。


 

三角錐のイルミネーション

造形 個人制作 2018年12月1週目
 
みんなが描いた三角形を組み合わせると素敵な三角錐のオブジェができました。平面と立体の関係性、みんなで1つのものを作る楽しさを体感しました。
 
まず始めにいろいろな三角が出てくる絵本を読み、その流れで正三角形の障子紙を見せました。その紙をきれいに飾り付けてみようということで、登場させたのは、ローズウィンドウペーパーという薄い紙です。たくさんの色がある中から好きな色を選び、ティッシュのように薄いその紙を、手先を使ってちぎってから障子紙に貼りました。貼る際には色塗りも楽しめるよう、水で薄めたボンドにインクで色をつけたものを障子紙に塗りました。ローズウィンドウペーパーはとても薄いので障子紙に貼り付けると1枚の紙になったかのように一体化します。更に指でこすると色がにじみ出てグラデーションのような風合いになりました。
子どもたちはその不思議な変化を楽しみながらたくさん貼っていました。小学生クラスは、ボンドの色つけも自分で行ったので、色のバリエーションが増し、更に複雑で個性的な作品が色々出来上がりました。


それぞれが飾り付けた三角の紙は、三角錐の骨組みに貼り付けて鑑賞しました。
 
それぞれが作った三角を集めて飾ると見事に大きな一つの作品になりました。また、立体の三角錐に自分たちで平面の正三角形を貼り付けていくことによって、平面から立体へのつながりを体感することが出来たようでした。
最後にできた三角錐の作品の中にライトを入れ、部屋の電気を消して鑑賞しました。暗闇の中にそれぞれの描いた三角の色が調和して優しく浮かび上がり、アトリエの中に幻想的な世界が広がりました。自分たちが作った作品が生み出す光を見た子どもたちの感動している表情がとても印象的な活動となりました。
作品は、光が透けるような場所に飾ったり、ミニ三角錐を作ってランプシェードを作ったりして、ご家庭でも生まれる美しい光を楽しんでみてください。


 

1

« 平面造形: 2018年11月 | メインページ | アーカイブ | 平面造形: 2019年1月 »

TOP