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活動報告 毎月の活動 14ページ目

大きな円錐のオブジェ/円錐のオブジェ

親子幼児クラス 造形 集団制作/小学生クラス 造形 個人制作 2018年12月2週目
 
前回、どこから見ても三角形でできている三角錐を作ったつながりから、今回は上から見ると円、横から見ると三角形の円錐をモチーフに制作しました。
 
親子幼児クラスは最初に先週の三角の制作を振り返り、「今週は三角の仲間で遊ぼう」と円錐の形の積み木を1つ見せました。そこに大きな円錐も出てきて、子どもたちは、初めはびっくりしながらも体いっぱい遊びました。そのあと1枚の紙が巻かれた同じ円錐を出して、その紙を床に敷いて絵の具を垂らしてみんなで筆で思いっきり塗ったくりしました。中には手や足や身体全体を使って塗る子もいました。
破けそうなほど色を重ねた紙を円錐に巻き戻して遠くから見ると、子どもたちから「クリスマスツリーみたい!」という声が聞こえてきました。そこで絵の具を付けたポンポンで色をつけたり、毛糸を巻いたり、綿を貼ったりして飾り付けをすると、温かい雰囲気の素敵で巨大なクリスマスツリーが出来上がりました。


小学生クラスは幼児クラスで作ったクリスマスツリーを見ながら、「一枚の紙でどうやって円錐を作るでしょう?」と問いかけ、それぞれにまず挑戦してみました。
 
習うのではなく自分で作ってみることで、その形状を捉えていきます。巻いたり三角を作ったり、子どもたちは一生懸命考え、試行錯誤しながら作っていました。その後もともと作っておいた円錐を開いて半円の状態を見せると、子どもたちは円錐への理解を深めている様子でした。作品は改めて半円の厚紙で好きな角度の円錐を作って、そこ全体に粘土を貼って好きな形を作ってから好きな色を塗って作りました。円錐からイメージしたものを自由に作る活動でしたが、やはりツリーを作る子が多く、それぞれ個性的なツリーを作っていました。他にも帽子や生き物、オブジェなど発想が楽しいものなど、どれも同じ形からできたのは思えないほどユニークな作品が出来上がりました。


 

三角錐のイルミネーション

造形 個人制作 2018年12月1週目
 
みんなが描いた三角形を組み合わせると素敵な三角錐のオブジェができました。平面と立体の関係性、みんなで1つのものを作る楽しさを体感しました。
 
まず始めにいろいろな三角が出てくる絵本を読み、その流れで正三角形の障子紙を見せました。その紙をきれいに飾り付けてみようということで、登場させたのは、ローズウィンドウペーパーという薄い紙です。たくさんの色がある中から好きな色を選び、ティッシュのように薄いその紙を、手先を使ってちぎってから障子紙に貼りました。貼る際には色塗りも楽しめるよう、水で薄めたボンドにインクで色をつけたものを障子紙に塗りました。ローズウィンドウペーパーはとても薄いので障子紙に貼り付けると1枚の紙になったかのように一体化します。更に指でこすると色がにじみ出てグラデーションのような風合いになりました。
子どもたちはその不思議な変化を楽しみながらたくさん貼っていました。小学生クラスは、ボンドの色つけも自分で行ったので、色のバリエーションが増し、更に複雑で個性的な作品が色々出来上がりました。


それぞれが飾り付けた三角の紙は、三角錐の骨組みに貼り付けて鑑賞しました。
 
それぞれが作った三角を集めて飾ると見事に大きな一つの作品になりました。また、立体の三角錐に自分たちで平面の正三角形を貼り付けていくことによって、平面から立体へのつながりを体感することが出来たようでした。
最後にできた三角錐の作品の中にライトを入れ、部屋の電気を消して鑑賞しました。暗闇の中にそれぞれの描いた三角の色が調和して優しく浮かび上がり、アトリエの中に幻想的な世界が広がりました。自分たちが作った作品が生み出す光を見た子どもたちの感動している表情がとても印象的な活動となりました。
作品は、光が透けるような場所に飾ったり、ミニ三角錐を作ってランプシェードを作ったりして、ご家庭でも生まれる美しい光を楽しんでみてください。


 

絶縁テープで描く三角模様/遊びながら描く

親子幼児クラス 造形 集団制作/小学生クラス 造形 集団から個人制作 2018年11月3週目
 
線と線を組み合わせていくと、1つの面にいろんな模様ができていきます。次のテーマ三角を感じながら、大きい面にみんなで線を描き作品を作りました。
 
親子・幼児クラスでまず出てきたのは四角い大きなダンボール板です。親子クラスではカラフルな絶縁テープを使って自由に線を描くことを楽しみました。幼児クラスでは黒い絶縁テープで予め三角に面分割してあるダンボールを使用し、そこに更に黒いテープを貼って三角や、色々な形の小さい部屋に分割していきました。テープを貼った後には絵の具で色を着けていきました。
親子クラスは全身を使って伸び伸びと色を着けることを楽しみ、中には全身絵の具まみれになった子もいた程でした。幼児クラスでは同じく大きく手を動かして色着けや混色を楽しむ子もいれば、テープで分割された一つ一つの面を細かく色着けしていく子もいて、それぞれのクラスで違った、個性的な作品が出来上がりました。終わった後には大きな作品を作り上げたという達成感を感じられているような表情がとても印象的な活動となりました。


小学生クラスは最初に幼児クラスで作った作品を見せて、素材や作り方について話し合った後に、仕切りの棒を塗るところから自分でやりました。
 
チームに分かれて予め画用紙に打ってある点を利用しながら線を順番に引いて三角を見つけ、最終的にたくさん三角を見つけられた人の勝ちというゲームです。普段は始めから作品づくりに入ることの多い小学生クラスなので、いきなりゲームから入るといういつもと違った展開に最初はびっくりしつつも、どのチームもとても盛り上がりながら線をつなげて三角ができていくことを、体感できていた様子でした。
ゲーム後は画用紙をみんなで分け、線を書き足してから色をつけていきました。きれいに色面分割して塗ったり、出来た三角を何かに見立てた作品を作ったりと、それぞれの三角が美しい作品へと仕上がっていきました。


 

ロウのステンドグラス

造形 個人制作 2018年11月2週目
 
線を組み合わせて作った形に、色のついた液体のロウを流し込み、カラフルな模様を描きました。素材の性質や変化の面白さを味わいながら制作しました。
 
親子・幼児クラスでは、最初に先週使ったストローを見せた後に今回使う黒い棒を見せました。
色んな長さがある黒い棒には、「お家があるんだよ。その中にお部屋を作るとあとでそこに秘密のお客さんが来るよ」と話すとみんなそれが楽しみな様子で、透明な箱を黒い棒で仕切って部屋を作っていました。

お部屋に入るお客さんの正体はトロトロに溶けた色んな色のロウでした。それをおたまですくって好きな部屋に自分で流し込みました。冷めると液体だったロウが固まり持ち上げて光に透かすととても綺麗で、それを子どもたちがいつまでも眺めていたのが印象的でした。親子クラスの子たちは、思い思いに作ったお家に好きな色のロウを選んで入れるのをとても楽しそうに行っていました。


小学生クラスは最初に幼児クラスで作った作品を見せて、素材や作り方について話し合った後に、仕切りの棒を塗るところから自分でやりました。
 
色を黒、金、銀から選んで色んな長さの棒を塗って乾かしたら、枠用の棒を塩ビ板にボンドで貼ってから中のデザインを考えました。ステンドグラスみたいな雰囲気にしたい場合どうしたらいいと思う?と声をかけると、それを意識してしっかりと仕切ったり、あえて少し空けてみたりとそれぞれ考えながら制作していました。出来た子からロウを流し込みました。一度入れたロウを取り除いてやり直したり、色を混ぜてみたりとそれぞれがこだわりを見せながら探求していました。

最初は同じ条件ながら、最後はどれもその子らしさが感じられる素敵な作品に仕上がっていました。


 

ストローの変身オブジェ

 点線面から三角 造形 個人制作 2018年11月1週目
 
単純な直線を、いくつか組み合わせることにより、多様は形を表現できます。
身近な素材を使い、それぞれの感性で変化させ、いろいろな作品ができました。
 
今回はまず予め作っておいた作品見本を子どもたちに見せて、素材は何でできているのか、どうやって作ったのかをみんなで考えるところから始めました。
素材のストローは普段の生活に馴染みのある物なので、すぐにわかったようですが、それがどのようにつながっているかはすぐにはわかりにくく、関心をしめしたようで、作品をよく触ったり覗いたりしながら、どの子も一生懸命考えていました。

イメージをつかんだところでストローにビニール用の絵の具で色を着けた後、ストローを好きな長さに切り、針金に通していきました。


親子・幼児クラスは最初に電車が連結していく絵本を読んだので、お話にでてきた「れんけつがっちゃん!」のリズムに合わせ、ストローをつなげていきました。

塗ったり、針金にとおしたりする細かい工程でしたが、手先を器用に使い、楽しみながら行っていました。

 
小学生クラスでは少し硬めの針金と、細くて柔らかい針金の2種類を用意し、更にストローの色(白か透明)や絵の具の種類(ビニール用絵の具かアクリル絵の具)も、好きな組み合わせを選択して作品づくりに臨みました。
針金の硬さが違うだけでも出来上がる作品の印象が全く違いますし、更にストローを同じ長さに揃えて切るか、バラバラの長さに切るかでも全然違った作品が出来上がります。
それぞれ自分の作りたい作品のイメージに合った手順で制作を進め、最後にはそれぞれ違った個性的な作品が揃いました。
 
作品は針金の伸び縮みを活かして遊んだり、好きな形に折り曲げて置いて飾ったり、上からテグスなどで吊るしたりして飾ってもとても素敵です。いろいろと工夫して楽しんでください。

 
  

フロッタージュ

造形 集団制作 2018年10月3週目
 
素材でいっぱい遊んだあと、同じ素材を使って制作しました。
デコボコしたものの上に布をかぶせ、上からローラーで絵の具を塗り、模様を描きました。

親子・幼児クラスは、先週使ったひもを出して見せました。「こんにちは。」そのひもを引っ張ると、ひもの組み合わせでできたネットが出てきました。「今日はこれで遊ぼう。」とみんなにもネットを渡すとみんなすぐに遊び始めました。発想豊かな子どもたちは、小さなネットを被っておばけに変身したり、丸めたり投げたり、お布団にしたりと、それぞれ楽しそうに遊んでいました。そこに大きなネットやボールも出すと今度は乗って引っ張ったり、綱引きをしたりボールを集めて玉入れしたりと、さながら運動会のようでした。
たくさん遊んだあとは、遊び疲れたネットを寝かしてあげようと、机のベッドにみんなでネットを広げ、その上に布を敷きました。「なんかでこぼこしているね。」気が付くとなでたり寝転がったり、その上を歩いてみたりと、自然とでこぼこの感触を楽しんでいました。「隠れたネットを探してみない?」と絵の具のついたローラーで布にコロコロと色を塗るとネットの模様が浮き出てきました。単純なことながら面白く、みんなで何色も塗り重ねていき、素敵なグラデーションの模様が出来上がりました。

小学生は最初にひもの絵本を読んだあとで、そのイメージを活かし、ひもを使って遊びました。形を作って見立てたり、縄跳びや綱引きをしたりと自由に遊んだあとに、細い紐・太い紐・平たい紐などいろんな種類のひもを使って制作しました。選んだひもを、好きな形に机に置いて上からそっと布を被せました。
その上からみんなで決めた好きな色をローラーでコロコロ塗ると、ひもの形が浮かび上がりました。子どもたちは相談し合いながら何色も塗り重ねていました。どのチームもひもを使っての制作なのに、それぞれ置き方や色の組み合わせで、印象がかなり違う作品が出来上がっていました。      


 

アルミホイルレリーフ/銅板レリーフ

親子幼児クラス 造形 個人制作/小学生クラス 造形 個人制作 2018年10月2週目
 
単純な線を動かし、組み合わせながら、いろいろな模様を描いてみました。
アルミホイルをかぶせてメタリック素材の風合いを活かした作品を作りました。
最初にタコ糸で見立て遊びを楽しんだ後、スチレンペーパーの台紙にタコ糸やロープ・輪ゴムなどの線状の物を好きなように構成して貼り付けました。そこにアルミホイルをかぶせてフタをしてしまいました。でも上から布で優しくおさえていくと、線の模様の部分が浮き上がってきます。模様が見えなくなって心配そうな子ども達でしたが、模様が浮き上がる様子を見ると自然と歓声が上がっていました。
その後には金属に色を着ける時に使う下地剤とインクを混ぜた特別絵の具でツルツルした面への色塗りを楽しみました。
紙や木材に色を塗った作品とは違う、不思議な風合いの美しい作品がたくさん出来ました。       


銅板に好きな形の素材を置いてたたきつけ、模様を組み合わせて描きました。
それぞれの工程を素材の性質を活かし、実験感覚で楽しみながら制作しました。
 
制作前の銅板を見せたあと、その銅板で作った作品を見せて、どうやって作ったのかみんなで話し合ってから制作しました。
まず銅板に様々な形の素材を打ち付けて跡をつけ、その後硫黄の匂いがする入浴剤入りの水にその銅板を入れて腐食させました。段々と黒くなる様子をみんな興味深そうに観察していました。
黒くなった銅板を最後に紙ヤスリなどで磨きました。磨かれた部分から元の色が出てきて模様が浮き出てきます。中には職人のような顔つきで磨いている子もいました。
子どもたちは使い慣れない素材にそれぞれの方法で向き合って、最後はとてもかっこ良くユニークな形に仕上がっていました。     


 

えびせんべい

造形 個人制作 2018年10月1週目
 
さらさらがぐにゃぐにゃ、できたらパリッ!素材の感触の変化を感じながら普段食べたことのあるおせんべいを、作って食べる面白さを体験しました。
 
料理は作ったものを味覚で味わうことのできる創造活動です。活動において食材はいつもの木っ端やダンボール、ひもや粘土などの素材と同じです。完成を目指して作るのと違い、素材を感じ、つなぎ合わせていく工程を思考錯誤しながら、統一したひとつのものができることを体験しました。

親子・幼児クラスは絵本を読んだあと、「今日のお料理は、ぐにゃぐにが、パリッ!」「パリッといえばおせんべかな、でもぐにゃぐにゃって何?何でできるの?」そんなやりとりを楽しみながら、おせんべい作りが始まりました。片栗粉は水を加えて丸めるとお団子状になりますが、丸めるのをやめると、とろっと形が戻ります。いつもと違い丸めてもまるくならない粉の感触を不思議そうに一生懸命丸めていました。
1枚焼けたらもう1枚、今度は上南粉で。2種類の粉を使って作りました。粉を混ぜたり、丸めたり、焼いたりと、いろいろな工程を通してそれぞれの感触や味覚や変化を感じながら、2種類のえびせんべいができました。食べてみるとまた食感や風味も違い、同じようでいて違う2つを比べながら、味わっていました。

小学生クラスは、他のクラスと同じように2枚のえびせんべいを作ったあ
と、チーズや胡椒、七味やしらす、胡麻など12種類の食材を自由に使い、オリジナルせんべいを作りました。何を入れたら美味しくなるか?味見をしながら、実験感覚で楽しそうに作っていました。いつも以上に作ってみたいという子が多かったのでお家でも、ぜひいろいろなものを組み合わせて、楽しんでください。


 

積み木あそび

 親子幼児クラス 造形 個人制作 2018年9月3週目
 
大きさや色の関係性のある細長いカラフルな積み木で遊びました。1つの台の上にみんなで作ることで自然とつながり、調和した大きな作品ができました。

始めに先週同様、平面に積み木を組み合わせていろんな形を作りながら、見立てて遊びました。前回と違い直線だけで具体的なものを作るのは難しいのですが、描いたのもがイメージできる形をうまく表現していました。次にみんなで1枚の板の上に積み木を積んで遊びました。それぞれ好きなように積んでいるうちに、横へ縦へと大きくなっていくのを見て、自然とつなげたくなったようです。何度も倒れたり、直したりを根気よく繰り返しながらみんなで作った大きな作品を眺め、どの子も満足そうな表情をしてました。

 

木っ端のマリオネット

 小学生クラス 造形 個人制作 2018年9月2・3週目
 
いろいろな道具を使って活動しました。完成までの複雑な工程を、じっくりと試行錯誤しながら取組めるよう、2週続けて1つの制作に取り組みました。

まず初めにあらかじめ作っておいたマリオネットを「こんにちは!」と取り出して見せました。みんなで遊んでみた後に様々な形の木っ端を見せて、「これで動かして遊べる好きな形のマリオネットを作ってみよう」と伝えると、子どもたちはわくわくした表情で取り掛かりました。人間や動物、ロボット、乗り物、建物などそれぞれが自由にイメージを膨らませていました。

作りたい形が決まったら、可動部分に手動ドリルで穴を空けてヒートンをねじ込みました。入らない時はキリで下穴を空けたり、ねじ込む時はペンチを使ったり、子どもたちは普段あまり使うことのない道具を工夫しながら使いこなし、意欲的に取り組んでいました。全部取り付けられたら合体させて、さらにマリオネットのひもを付ける為のヒートンもつけました。だいたいの子がこの辺りで1週目の活動を終えました。


2週目が始まる際は早く続きをやりたがる子が多く、活動時間の前でも来た子からどんどん始めました。

形が出来たら色を塗りました。いろんな色で塗りたい子は白いペンキで下塗りしてから好きな色で塗りました。木の色合いが気に入った子はニスを塗りました。最後に棒を選び、紐で作品と棒を結んで繋げました。紐を結ぶのが初めての子も、一生懸命取り組んでいました。

紐がついて完成した作品をあやつり、手足が動く様子を見ると喜びが大きく、楽しそうに歩かせる練習をしたり、いつまでも作品で遊んでいたりとその子にとってとても愛着のある作品になっている様子でした。


 

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