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活動報告 毎月の活動 9ページ目

ベニヤ板の三角オブジェ

 造形 個人制作 2021年6月3週目
 
四角から三角、平面から立体へと形を変化させ、色々な要素を加えて統一しました。素材を感じそれぞれの方法で自分のイメージを形にしていきました。
 
四角形を対角線上に2等分にすると、三角形ができます。長方形のベニヤ板を斜めに三角を切り出し、正三角形に組み合わせて、三角を感じるオブジェを作りました。

制作活動は、作ること・完成させることだけが目的ではありません。自分の答えやイメージした通りにならないこと、答えがなかなか出ない状態を楽しめるようなお子さまになって欲しいと思います。大人の意図に沿ったものを作るだけの経験では、創造することを好きになったり楽しんだりはできません。

作るということに赴きをおかないよう、素材を提供し活動を展開しました。平面から立体へ、いろいろな要素を加えることで、変化していく様子を楽しみながら制作できたようでした。子どもたちは出てくる素材、工程ひとつひとつとの出会い、それぞれの感性で創意工夫を重ねながら、統一されたオブジェができました。
    

 

四角形のモザイクアート

 親子クラス 造形 個人制作幼児小学生クラス 造形 個人制作 集団制作 2021年6月2週目
 
正方形を組み合わせて描きました。それぞれ彩色した秩序あるシンプルな四角が組み合わさると、複雑な模様ができることを感じられるよう活動しました。
 
正方形は組み合わせることで、複雑でいろいろな模様が描けます。前回の活動で積み木を彩った四角形のモザイクを、ダンボール板を使い制作しながら体感しました。

親子クラスは、動きのある球の遊びをとりいれたり、四角形に組み合わせて描いたりと、子どもたちの興味関心に合わせた遊びを通して触れ合うことで体感しました。

幼児と小学生クラスは、1人ひとりが描いた正方形を組み合わせて1つの大きな作品を作りました。単純な四角形の組み合わせから、幾何学模様のダイナミックな作品ができました。それぞれの色をみんなで組みあわせることで、1人だとできない色彩、模様に出会うことができました。一人の表現を追求したく、合わせることに抵抗のあった子も、最後はそれぞれの作品をして構成できることで、気持ちよくみんなが描く違う世界感を体感することができたようでした。


 

オブジェを飾る積み木の世界

 造形 集団制作 2021年6月1週目
 
沢山の積み木を使って制作しました。個々の遊びや制作が空間で自然と調和することで、自然とつながりあう心地よさを体感できるよう活動しました。
 
前回は円柱と四角柱の色々な大きさの木っ端を使って制作しましたが、今回は四角柱をメインに、大きさに秩序のある積み木を使っての立体造形を楽しみました。

更に積み木の中に前回制作した木っ端のオブジェを組み合わせ、作品から広がったイメージの世界を大事にしつつ、各年齢に合った進め方での積木遊びを楽しみました。

親子クラスは各々が興味を持ったやり方で、色々な感覚をフル活用しながら全身で積み木と向かい合い、最後にはビーズを使って身体を動かす遊びも取り入れました。
幼児・小学生クラスは、自分が作った木っ端のオブジェの作品からそれぞれイメージが膨らみ、作品となってつながり、各クラス個性的な積み木の世界が出来上がっていました。みんなの作品が部屋全体に広がり、調和の取れた1つの大きな作品となった風景は、1人では得られない大きな達成感を味わえるものとなりました。 


 
 

秋の景色

 造形 集団制作 2020年11月3週目
 
色々な技法を使い、みんなで大きい面に遊びながら描きました。季節の色を重ねて描くことで、制作を通して秋の深まりを感じられるよう活動しました。
 
最初にもみじが出てくる絵本を読んだ後、「秋ってどんな色があるかな?」などと問いかけ、みんなで秋のイメージを膨らませました。そこに登場したのは画用紙の山です。土台の紙にみんなで場所を相談して山を貼り付け、あっという間に山が見える風景が完成しました。小学生は1人1つの山も自分たちで描きました。どんな形がいいか全体のバランスも考えて、絵の具もイメージに合わせて自分で混色しました。


次は山の上の空を変身させました。絵の具をつけた網をブラシでこする(スパッタリングという技法です)と霧状の絵の具がだんだんとついていきます。
 
そうして色を重ね、秋の夕焼けと夜のはざまをイメージした空になりました。なかなかコツのいる作業でしたが、「きれいだね!」「夕焼けのシャワーだ!」などと言いながら楽しんでいました。親子クラスでは霧吹きも用意し、自分の気に入った方法で彩色しました。
その後「空だけじゃ寂しいから山も変身させよう」と、赤や黄色に色付けた水ボンドを山の部分につけていきました。山にボンドがたくさんついた頃、上からひらひらと紙吹雪の葉っぱが降ってきました。赤や黄色やオレンジ、茶色の紙吹雪がパラパラと降ってくると最初は驚いてあっけにとられていた子どもたちでしたが、だんだん紙吹雪の量が増えてくるとみんな大興奮です。集めて撒いて、更にうちわや送風機も使ったりして、たくさん動いてダイナミックに遊びました。


そうして出来上がった作品を壁面に飾ってみると、見事に紅葉した山の風景がアトリエに描かれました。
 
更に壁面の作品の前に先週制作した木端のお家を飾ると、秋の景色を望む街の出来上がりです。
今回は部屋全体に広がる紙吹雪で思い切り遊ぶ子どもたちや保護者の方の活き活きとした表情がとても印象的でした。外出などした際に、今回の活動とのつながりを発見してくれると嬉しいです。


 

木っ端のおうち

 造形 個人制作 2020年11月2週目
 
シンプルな形も組み合わせていくことで、様々な形を表現できます。お家作りをテーマに、積み木のような木っ端を使い、組み合わせて制作しました。
 
先週、みんなで大きなお家を作ってあそんだつながりから、今週は木っ端を使ったそれぞれのお家作りがテーマです。いろいろな形を組み合わせて新しい形をつくること、立体物の面を彩ることを経験できるよう活動しました。はじめにテーマをイメージできるような絵本を読んだあと、土台のうえに積み木のような木っ端を貼り合わせて、それぞれ好きな形を描きました。そのあと作品を一体化させ、あとで塗る色の発色が良くなるよう、白い絵の具で全体を下塗りした後、彩色するという一連の流れで活動しました。


親子クラスの子どもたちは、高く積んだりならべたり、貼り合わせるボンドで遊んだり、壊すのを楽しんだりと、自分の興味をしめした部分を保護者のサポートのおかげで十分楽しみながら形にしていきました。
 
幼児クラスは、絵本にでてきたいろんなお家に魅せられたようで、どんなお家にしようかな!とワクワクした様子で制作が始まりました。気に入った木っ端を見つけては丁寧にボンドを塗って、どんどん組み合わせながら、いろいろな形を描いていました。そうしてできた素敵なお家は、それぞれ選んだ好きな色や混ぜてできたいろんな色で楽しそうに彩られていきました。小学生クラスはもう一つ工程を増やし、お家を建てる地面の形もいくつかの板を好きな形に組み合わせて作りました。こんなお家を作りたいというイメージに向かって素材を選び、組み合わせて制作する子が多かったです。色の配置や細部の模様の描写なども考えながら、それぞれ独自の発想でバラエティに富んだ「お家」を作っていました。


このように、同じ活動でも経験する時期によって取り組み方や、それぞれの完成が違ってきます。
 
今回の素材、木っ端を使った活動は、その年々で少しずつ趣向を変え、作品を通して違いや成長を感じられるよう、毎年取り入れている活動です。今までの作品、初めての方はこれからぜひ、できれば1つの場所に毎年並べて組み合わせて飾って楽しんでほしいと思います。


  

ダンボールのオブジェ

 造形 集団制作 2020年11月1週目
 
それぞれが自由に描いた線や色が1つの面でつながり、調和のとれた大きな作品を作る経験を通し、協調する楽しさを体感できるよう活動しました。
 
始めに「おおきいちいさい」という絵本を読んだ後、だんだんと大きい正方形を取り出し大きさを比較し、前回の正方形板を出し活動を振りかえったあと、最後に今回のダンボール板を出しました。「今日のはすごく大きいね。」とつながりを感じている子どもたちに「この間はテープの黄色、今日はおんなじ黄色でもこれで線を描いてみよう」とボールのローラーで描くことを伝えると、それぞれ自由に描き始めました。線がいっぱいになったところで、今度は線と線の間をいろんな色の絵の具で塗りました。 幼児クラスはゆっくり丁寧に塗るクラスもあれば、思いきり体を使って絵の具遊びを楽しみ、やがてダンボールにとどまらず部屋全体を使って楽しむクラスなど、楽しみ方にそれぞれの個性が出ました。 小学生クラスは分割面が多く「細かい部屋が沢山!」と塗り甲斐を感じているようでした。「この色良くない?」「そっちは任せた」など、声をかけあい協力しあって1つの作品を仕上げる姿が印象的でした。


段ボール板を乾かしている間は、小さい同じ正方形の塩ビ板にいろいろな色のシールを貼って彩りました。
 
透明の面を全部隠すように貼ると、カラフルな板にできることを話すと、色を選び、貼る場所を考えながら、みんなぴったり丁寧に貼っていました。 最後にダンボール板のドアを見せると、すぐにお家になることに気づき、楽しそうに、皆で協力して組み立てていました。お家ができると入ったり出たり、中でくつろいだりと、楽しそうにはしゃぐ声がアトリエに響いていました。最後に穴のあいた屋根をつけて、穴の上に作ったステンドグラスを乗せ、壁をみてごらんと伝えると「虹だ!」「オーロラみたい」と、壁に移りこんだステンドグラスを、目を輝かせて眺めていましたが、まだまだ遊び足りないようで再び屋根付きの家でも思いっきり遊んでいました。

今回は思い思いに活動を楽しみ、一人ではできない素敵な作品ができました。つながる楽しさを経験しながら、協調性を感じられる活動になったと思います。


 

立方体と直角二等辺三角柱

 造形 集団制作 2020年7月2週目
 
個々の制作が1つの空間でつながり、広がりのある世界が表現できました人と物がつながりあうことの必然性や面白さを感じられるよう活動しました。
 
幼児・小学生クラスでは最初に「やまぼう」という絵本を読みました。お話の後に、直角二等辺三角柱の積み木をガムテープの上に山型に並べて貼った土台を見せると、「あ!やまぼうだ!」とお話とすんなりイメージがつながっていき、自然と積み木遊びへと移行していきました。
今回は予め部屋に置いておいた角棒の周りに自分で場所を決めて山を作っていきました。同じ土台でも立方体と直方体の組み合わせ方や積んでいく向きによって、きれいに揃った山やでこぼこな山、穴があいている山など個性豊かな山がたくさんできあがりました。ピタピタと土台に積み木がはまっていく心地よさに夢中になりながら一人で2つ、3つとどんどん山を作っていく内に、いつの間にか隣にある山とつながっていき、自然と部屋全体にきれいな山並みの風景ができあがっていきました。
小学生クラスでは絵本と共にいろいろな場所の渓谷や峡谷の写真を見てイメージを膨らませたので、橋やダム、川沿いの道などを作って更に具体的に切り取られた風景へと発展していきました。

親子クラスは『はらぺこへびくん』の絵本を読みました。直角二等辺三角形の土台を、お話にてできたへびくんに見立てて取り出します。それぞれ丸めたり、組み合わせたりといろんなものや形に変身させて、見立て遊びをしました。遊びの流れでへびくんに積み木のご飯をあげて、ごっこ遊びをしながら山をつくりました。


最後には山並みの真ん中にある角棒の川にビーズの水を流して遊びました。
 
みんな川に泳いでいる魚のように生き生きと遊んでいるのが印象的でした。単純な形の組み合わせにより、複雑で大きな作品ができることや、作ったもので遊ぶ楽しさを体験できた活動となりました。


 

正方形ベニヤ板のオブジェ

 造形 個人制作 2020年7月1週目
 
正方形を組み合わせて制作しました。シンプルな形が色をつけ平面や立体に沢山組み合わせることで、多様な模様や形ができることを経験しました。
 
正方形を組み合わせて作品を作りました。素材は前の月に粘土を組み合わせて描いた土台と同じベニヤ板です。素材の使い方多様性を感じられるよう、同じ素材のつながりから、正方形のベニヤ板を使いました。  

はじめに制作のイメージ作りのために、制作に使う素材と同じような正方形のカラフルな板でできているモザイクを使って、平面に組み合わせてあそびました。1枚2枚と組み合わせていくだけで、電車や車、お家に見立てられたり、色の組み合わせ方を考えて工夫したりと、思い思いに素材と触れ合うことでそれぞれに子どもたちの発想が広がり、いろんな形や模様が描かれていきました。しばらく平面での構成を楽しんでいると、積んだり貼り合わせたり、自然と違う使い方をしたくなってきます。そんな様子を感じられたころに、「自分でモザイクを作って、今度は合体してみない?」と投げかけると嬉しそうに制作に移りました。


親子クラスは大きい面に描くのが楽しい時期なので、大きい四角に組み合わせ色を塗って遊べるようそのまま持ち帰りました。
 
幼児や小学生クラスは10枚くらいある先ほどよりちょっと大きい正方形板に1枚ずつ色をつけました。幼児クラスは全部同じ色を使って塗ったり、全部違う色にしたり、小学生クラスは初めに組み合わせて何を作りたいか考えそれに合わせて色を塗ったり、色のバランスを考えたりしながら彩色していました。ちょっとたくさんの枚数でしたが、どの子も1枚1枚思いを込めて丁寧に塗っていました。

最後に塗った板を乾かし、組み合わせて完成です。それぞれの子どもたちの手によって、色使いや組み合わせ方の違いから、単純な形の正方形がいろいろな作品へと変身です。みんな同じシンプルな形の組み合わせゆえ、それぞれの個性が光るどれも素敵な作品ばかりでした。


 

小籠包

 料理 2020年2月3週目
 
今年度最後の活動は、球を作る経験をしながら小籠包を作りました。最後は自分たちで作った料理を囲み、みんなで美味しく楽しい時間を過ごしました。
 
始めにボールを見せながら「今日は大きいこんなまるいコロコロを作ってパックンいただきます!」「たべちゃうの?なんだろう?」そんなやり取りをしながら素材の粉を取り出して料理の活動が始まりました。でてきたのはブツブツした白い粉、触ってなめて確かめました。その正体は白玉粉です。お水をかけるとふわっと溶けて、サラサラに変化する様子を不思議そうに感じていました。小麦粉と強力粉に加え、ごま油の入ったお湯を入れて混ぜたあと、手を使ってまとめてこねて丸めました。匂いを嗅いだり味見をしたりして素材を感じ1つひとつの工程をそれぞれ工夫しながら、捏ねて丸めて初めに見た球の形を作っていました。
「このまま食べるの?」と心配そうな子どもたちに、作った球は形を変えてこれから作ったものを入れると伝え材料を見せました。「わかった皮にするんだ。あれだ!」「なんだろう?」とまた想像が膨らんできたみんなに小籠包作ることを伝え、今度は完成をイメージしながら具を作りました。親子はしいたけ、それに加え幼児は長ネギ、小学生は豚バラ肉をみじん切りにしました。切りにくい材料を初めての子も、親子の子どもたちもドキドキ見守る大人の心配をよそに、自分で切ることに挑戦し、上手にそれぞれ好みの形に切っていました。切った具材は味つけをして、先ほどの生地を丸くのばして包み、蒸し器に入れて蒸しました。


蒸してる間はひと遊び。坂を作って遊んでいると先週小学生が作ってくれたコリントボードの登場です。
 
「こんなの作れるのすごいね。やりたい!」と感心しながら夢中で球の転がる様子を楽しんでいました。 
蒸し器の蓋をあけて小籠包が登場すると思わず歓声があがりました。自分で作ったからでしょうか、苦手といっていたお子さんも、これなら食べられると嬉しそうに食べていました。美味しそうに食べているみんなの様子から、自分で作ったものを食べる楽しさを感じてくれたのではないかと思います。  


 

コリントボード作り

 小学生クラス 造形 個人制作 2020年2月1・2週目
 
今までの遊びを通し、制作のイメージがある小学生クラスは、時間をかけて素材を選び、何もない板に組み合わせ、試行錯誤しながら作品を作りました。
 
今回はそれぞれ創意工夫をこらせる作り甲斐のある制作だったので2週かけてじっくりと制作しました。
1週目は最初に3つの使う材料を見せ、「これを使ってどんなものを作るでしょう?」という問いかけから始まりました。様々な形の木端、ベニヤ板、ビー玉を見せるとピンときた子が「コース!」とすかさず答えてくれました。そこで試作のコリントボードをいくつか見せると身を乗り出してそれで遊び始め、しばらく経つとイメージが固まった様子の子どもたちから「早く作りたいんだけど…」という声が上がりました。
最初にベニヤ板の下に木端を置いて傾斜を作ってから、様々な形の木端から使いたいものを選んでどんなコースにするか考えました。試行錯誤が出来るように、最初は両面テープで仮止めしながら作っていきました。子どもたちは何度も試しにビー玉を転がしては思わぬ動きをするそれに合わせて微調節を繰り返していました。そうしてほとんどの子がたっぷり1時間以上はコースづくりに専念して1週目は終わりました。


2週目は、完成したコースをボンドで固定しました。
 
ビー玉が変わらず転がるか貼り直すたびに確認したり、同じ場所に貼れるか心配な子は鉛筆で印をつけたりして慎重に戻していました。出来上がったら白いペンキで全体を下塗りしてから好きな色を塗りました。部分部分で色分けして塗ったり、全体のテーマを決めて雰囲気がまとまるように考えながらこだわって塗ったり、いつも以上に時間をかけて丁寧に塗る子が多いのが印象的でした。ひとつひとつ工夫とこだわりが詰まった、コリントとしてもオブジェとしても作りこまれた作品ばかりでした。また集中して黙々と取り組む姿から子どもたちの経験の積み重ねを感じました。
早く終わった子には、大きなダンボール板と木端とビー玉を見せて、「来週小さい子たちも遊べる大きなコースをみんなで作ってほしいな」とお願いするとみんな意気揚々とした雰囲気で引き受けてくれて、お互いに相談しながら楽しそうに遊びながら協力して魅力的なコリントを作ってくれました。


 

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