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活動報告

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円のコラージュ版画

 全クラス 造形 集団制作 2024年4月2週目
 
円をみんなで組み合わせて描きました。それぞれの感性で描いた形がつながってできる、予想のできない作品との出会いを経験できるよう活動しました。
 
1週目の活動では、球体の風船に絵具をつけて描くことで、球と円の関係性をかんじました。そこで出会った円形を、2週目はロープを使ってそれぞれ模り、円形の一つの面に組み合わせて描きました。円といってもその形状から、さまざまな形が描けます。それぞれ模る個性的な円が重なりあって、どんどん複雑な模様へと変化していきました。ロープがつくよう、ボンド水を塗る過程から、制作をピザに見立て楽しんでいるクラスもありました。ボンドをつけて貼る過程も楽しめるよう、親子クラスは色付きボンドで彩色も楽しみながら作りましたが、幼児と小学生は白地に白のロープの模様です。最後にインクをつけて版画にすると、全景が鮮明に写し出され、思わず歓声があがりました。子どもたちが考えるままに色を選び、繰り返し色を重ねたり、反転させて写したり、みんなで描かれる模様を創造しながら、楽しんでいました。


 


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カラフル円柱オブジェ

 全クラス 造形 個人制作 2024年4月3週目
 
描くことを追求するだけでなく、1つひとつの工程、色や形の変化を味わいながら、あたらしい形ができていく面白さを感じられるよう活動しました。
 
制作のイメージが広がるようはじめに絵本を読みました。不思議な擬音と一緒に抽象的な形や様子が変わっていくのを楽しんだ後、丸い粘土を取り出して見せました。

好きなように伸ばしたり、ちぎったり、作った形を見立てたりと遊びながら、素材とふれあいました。具象表現にこだわらず、自由に遊べる子どもたちの創造性が発揮できる素材に、これだけで終わってしまいそうなほど楽しんでいました。
そんな遊びから制作へ広がるよう、粘土に色を加えました。今回は、なじみのあるペースト状の絵の具ではなく、それぞれ自由に色つけしても、素材の風合いを活かして色付けられる、粉状の絵の具を使いました。いつもと違う絵の具は新鮮だったらしく、子どもたちは赤、青、黄、白、黒の絵の具をスプーンですくっては粘土に加え、一生懸命こねて混ぜあわせて、少ない色からどんどん新しい色を作っていました。

最後にできた色粘土を、透明な筒の中に入れて円柱を作りました。粘土が潰れて組み合わさり、変化していく様子が面白く、みんな楽しそうに筒がいっぱいになるまで詰めて潰していました。出来た粘土を筒から外すとそのままではとどまらず、さらに潰して違う形にする子もいました。粘土と触れ合い想像が広がり、それぞれのイメージで個性豊かな作品が誕生していました。


 


風船の描画

 全クラス 造形 集団制作 2024年4月1週目
 
違う球体をくりかえし使うことで、1つの形を洞察しました。素材で遊んだり、描いたりしながら、球体から円へと、活動を通じてつないでいきました。
 
今回の球は風船です。最初は1個で素材を感じ、だんだんと増やしていきました。アトリエいっぱい広がるたくさんの風船を、うちわや送風機で飛ばしたり玉入れしたり、集めて一気に飛ばしたりと遊びが広がり、全身で活き活きと遊んでいました。

自由に遊んで触れ合った後は、クラスに合わせ、風船で描くことを楽しみました。親子クラスは坂道に、絵の具をつけた水風船を転がして、動きを楽しみながら描きました。不思議な動きで転がる風船を観察しながら、夢中になって転がしていました。
幼児クラスは水風船に絵の具をつけて、障子紙にスタンプをしました。まずは黄色や黄緑から始め、その後は好きな色で描きました。風船の足跡からうまれた円の模様がだんだん集まってつながり、まるでお花畑のような春らしい作品が生まれました。
小学生クラスはテーブルの上で水風船を転がして軌跡をつけました。使う色も相談し、両側にわかれて風船を転がしあいながら描きました。夢中になって遊んでいるうちに、ダイナミックな軌跡がたくさんついた迫力のある作品が出来上がりました。

完成した大きな描画を見て、描くことに夢中で気が付かなかった素敵な作品との出会いに歓心を示し、描かれた模様をいろんなものに見立てながら楽しんでいました。


 


ビーズの軌跡

 全クラス 造形 集団制作 2024年3月3週目
 
沢山の木製ビーズで遊び、絵の具つけてみんなで遊びながら描きました。
それぞれの色や、描いた線が折り重なり、調和した大きな描画ができました。
 
3週目の球は木製のビーズです。始めは1個のビーズでじっくりと、だんだんと数を増やし、最後は部屋中ビーズだらけになってしまうくらい、たくさんの数で遊びました。ビーズ玉の特徴には、躍動的な動きと響く木製ならではの迫力のある音です。遊び方によるその違いを感じながら、それぞれ自由な遊び方で熱中していました。

たくさん遊んだ後はそのビーズを使って描いてみました。動きや軌跡や複雑になるよう、坂道の角度を曲線に、幼児小学生クラスは半円状にした(スノーボードのハーフパイプのような)土台に、絵の具をつけて転がしました。勢いよく半円を登ったビーズがまた戻って描かれ、ビーズの動きを感じる、躍動感のある作品となりました。

テーマやクラスの雰囲気に合わせ、親子・幼児は薄桃色、小学生は黒の紙に描きました。親子・幼児クラスは1週目に引き続き春らしい色合いでまとめ、小学生クラスは白や黄色の後に「この紙の色にはどの絵の具の色が合うかな?」と問いかけ、それぞれが合うと感じた色を選んで行いました。同じ工程でもそれだけで、各クラスで異なる、個性を感じる作品が出来上がりました。球と存分に触れ合い、球で描き、1人でできない、アトリエらしいダイナミックな活動が出来たのではないかと思います。


 



発泡スチロール球のオブジェ

 全クラス 造形 個人制作 2024年3月2週目
 
素材で遊び触れ合ったあと、色をつけて組み合わせて、作品を作りました。単純な形の球体から、色の違いや組み合わせ方で多様な作品へ変化しました。
 
今回の球は発泡スチロール球です。実際に触れ坂や雨どい・紙管などを使って転がして遊ぶ中で「コロコロと音が違うね」「大きいのに軽いね。」などと、前回との違いに自分で気付く様子も見られました。夢中になって遊んでいる中に色つきの球を転がして見せ、「今日はこの球に色を塗ってみよう」と声掛けしてみると、待っていましたとばかりに、子どもたちは喜びと期待でいっぱいの表情になったようでした。

今回は球の形を体感できるように手で塗りました。手のひらに絵の具をのせて、球を両手でコロコロさせるとあっという間に色づいていきます。絵の具の感触が苦手な子も、色玉を作り出す嬉しさに魅了されたようです。一色ずついろんな色を試したり、色混ぜを楽しんだりと、それぞれ夢中で取り組んでいる様子が印象的でした。

色を着けた球は、色のついた竹串にボンドをつけて接続しながら、自分の好きな形を作り上げていきました。小学生には針金という選択肢も用意し、直線の竹串か、曲線の針金か、自分が作りたい作品のイメージに合わせて素材選びをしました。
一つひとつは単純な形の球ですが、それぞれのやり方によって個性的な。


 


球の描画:桜

 全クラス 造形 集団制作 2024年3月1週目
 
ボールで自由に遊び、同じボールで描きながら、形を視覚で感じました。
描いた後に、沢山の紙吹雪で遊びながら、ひとあし早い、春を楽しみました。
 
活動は、出会ったと素材と触れ合い感じることから始まります。球の活動最初のボールは、いろいろな大きさのゴムボールです。同じボールでも、感じ方や遊び方は違います。1人で、みんなで自由に遊ぶことで、体中で球の特性を感じていきます。新しいクラスにも、それぞれのペースで、自然と打ち解けてくれたようでした。

思い切り遊んだ後はひと休み。絵本を読んで桜の木を描くイメージを伝えました。まだ花の咲いていない木の枝に、遊んだボールを使い桜の花を咲かせました。いろんなところにたくさん花を咲かせていると、上からひらひらと桜の花びらが降ってきました。みんなとてもびっくりしつつも、「本当にお花が降ってきた!」と大喜びです。何もなかった木があっという間に満開の桜の木に様変わりし、その後もうちわや送風機を使って花びらで遊び、アトリエの部屋のなかは春の風が吹いたように桜吹雪でいっぱいになってとてもきれいでした。

作品を見ながらおやつを食べていると、まるでみんなでわいわいお花見をしているようで、本当に春が来るのが待ち遠しくなりました。季節感のある活動をみんなで楽しみならが、心まで温かく、豊かになったようでした。


 


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