HOME > 活動報告 > 毎月の活動 > コリントボード作り

活動報告

< Prev  |  一覧へ戻る  |  Next >

コリントボード作り

 小学生クラス 造形 個人制作 2020年2月1・2週目
 
今までの遊びを通し、制作のイメージがある小学生クラスは、時間をかけて素材を選び、何もない板に組み合わせ、試行錯誤しながら作品を作りました。
 
今回はそれぞれ創意工夫をこらせる作り甲斐のある制作だったので2週かけてじっくりと制作しました。
1週目は最初に3つの使う材料を見せ、「これを使ってどんなものを作るでしょう?」という問いかけから始まりました。様々な形の木端、ベニヤ板、ビー玉を見せるとピンときた子が「コース!」とすかさず答えてくれました。そこで試作のコリントボードをいくつか見せると身を乗り出してそれで遊び始め、しばらく経つとイメージが固まった様子の子どもたちから「早く作りたいんだけど…」という声が上がりました。
最初にベニヤ板の下に木端を置いて傾斜を作ってから、様々な形の木端から使いたいものを選んでどんなコースにするか考えました。試行錯誤が出来るように、最初は両面テープで仮止めしながら作っていきました。子どもたちは何度も試しにビー玉を転がしては思わぬ動きをするそれに合わせて微調節を繰り返していました。そうしてほとんどの子がたっぷり1時間以上はコースづくりに専念して1週目は終わりました。


2週目は、完成したコースをボンドで固定しました。
 
ビー玉が変わらず転がるか貼り直すたびに確認したり、同じ場所に貼れるか心配な子は鉛筆で印をつけたりして慎重に戻していました。出来上がったら白いペンキで全体を下塗りしてから好きな色を塗りました。部分部分で色分けして塗ったり、全体のテーマを決めて雰囲気がまとまるように考えながらこだわって塗ったり、いつも以上に時間をかけて丁寧に塗る子が多いのが印象的でした。ひとつひとつ工夫とこだわりが詰まった、コリントとしてもオブジェとしても作りこまれた作品ばかりでした。また集中して黙々と取り組む姿から子どもたちの経験の積み重ねを感じました。
早く終わった子には、大きなダンボール板と木端とビー玉を見せて、「来週小さい子たちも遊べる大きなコースをみんなで作ってほしいな」とお願いするとみんな意気揚々とした雰囲気で引き受けてくれて、お互いに相談しながら楽しそうに遊びながら協力して魅力的なコリントを作ってくれました。


 

カテゴリ:

< Prev  |  一覧へ戻る  |  Next >

同じカテゴリの記事

布に描くデカルコマニー

 全クラス 造形 集団・個人制作 2023年7月3週目
 
いろんな形を1つの面に意図して組み合わせて表現しそこに工程を加えることで、描かれる偶然の産物との出会いを、制作と鑑賞を通し経験しました。
 
スポンジのフワフワした感触と触れ合いながら、布を染めて開いて線対称の模様をみんなで作り、何に見えるかそれぞれ自由に鑑賞して楽しみました。
始めに素材で遊びました。投げる、折り紙する、敷いたり巻きつけたりと、さまざまな活かし方で遊び続ける様子に、改めて子どもたちのすごさを感じました。遊んだ後は自然とちぎって出来たへんてこな形を使って制作しました。
 親子クラスは1人1枚、幼児小学生クラスはみんなで大きな1枚の布に描きました。大きな布いっぱいに広がる不思議な線対称の模様は迫力もあり、広げた瞬間自然と拍手があがるクラスもありました。予測出来ない面白さがあるデカルコマニーはそれぞれのクラスで毎回全く違う印象の作品になるので何度見ても新鮮な感動がありました。


 


おおきなおさかな/金魚

 親子クラス 造形 集団制作/幼児小学生クラス 絵画 個人制作 2023年7月2週目
 
先週と同じテーマを違う手法で表現しました。親子クラスは、ダンボールで大きい魚を、幼児小学生は金魚をモチーフにして、感じたままを描きました。
 
親子クラスは、みんなで描いた正三角形をつなげて大きな魚を表現しました。三角ダンボールの上にテープをひっぱって切って貼り描いた後、全体を絵の具で自由に彩色しました。ビニールテープをはがすと色の部分と白の部分のコントラストがとても綺麗な模様ができました。最後にダンボールを組み合わせて壁に並べると大きなお魚の登場です。完成したお魚を子どもたちはとても満足気な表情でながめていました。
   
幼児・小学生は金魚を見ながら絵を描きました。アトリエの絵画はモチーフと似ている形、色を表現することではなく、絵を描きたいという意欲を持ち、モチーフを見て感じたまま、描きたいように描くことを大事にしています。子どもたちは親しみのあるモチーフを見ながら、嬉しそうに描き始めました。悩んだり楽しんだりと真剣にモチーフと向かい、それぞれ個性は光る素晴らしい作品が出来上がりました。みんなの作品を並べると、素敵なお魚がたくさん泳いでいる水族館のようでした。


  


おさかなの世界

 全クラス 造形 集団・個人制作 2023年7月1週目
 
個々の表現が、1つの面で自然と調和し、共に描く心地よさや楽しさを体感する活動です。正三角形を組み合わせ、みんなでさかなの世界を表現しました。
 
正三角形の折り紙を組み合わせてできた形をさかなに見立て、スプレーのりをかけておいた色画用紙の水槽の中に描きました。そこにお水を入れてあげよう!と、絵の具を水に見立てて塗りました。始めは水色、黄緑や黄色・青・緑と様々な絵の具を足していくと、色がどんどん変化していきます。その変化を感じながら、刷毛だけでなく手も使って、思い切り彩色を楽しんでいました。 
小学生はさらに、マスキングテープで魚を重ね再度彩色して仕上げました。
最後に隠れた魚を探してみようと貼ってある三角折り紙をそっとはがすと、魚を貼った台紙によるピンク色の魚の群れが描かれました。気持ちよさそうにさかなが泳いでいるとても涼しげで、夏らしい作品となりました。


 


ロウの三角レリーフ

全クラス 造形 個人制作 2023年6月3週目
 
前回と同じような工程、素材を使って作品を作ります。似ているけど違う、経験を繰り返し、応用して想像する楽しさを体感できるよう活動しました。
 
色とりどりの液体のロウを使って作品を作りました。ロウを溶かしている鍋など、先週と同じような設定を見て、「またゼリーを作るの?」などと言っていた子ども達。先週の活動とのつながりを早速感じてくれていたようでした。
 親子クラスでは角棒で作った枠の中に、色のついた三角木っ端を自由に配置し、そこにいろんな色のロウを流し込んでいきました。それぞれのペースで気に入った工程を楽しみ、遊びながら素敵な作品をつくる事が出来ました。
 幼児・小学生クラスでは正三角形の木っ端で作った型に流し込んだロウを角棒の型の中に配置し、最後に白ロウを流し込みました。様々な工程を経て出来上がった作品を見て、みんな目を輝かせながら喜んでくれている様子でした。
 つながりや経験を活かす事で、より活動を楽しむ事ができました。


 


寒天ゼリー

 全クラス 料理 個人制作 2023年6月2週目
 
料理は作るだけでなく、作品を食べる楽しさを体験できます。制作素材を食材に替えて、素材の変化を楽しみながら、季節感のあるお菓子を作りました。
 
2種類のジュースを使って描く寒天ゼリーを、テーマである四角柱の棒寒天を使い、四角い型で作りました。久ぶりや始めての活動というだけでなく、経験のある子も、なじみのない食材を使うことで、想像が広がったようでした。
親子は作っておいたゼリーを包丁で小さく切って型に入れ、違う味で作ったゼリーを流し込んで固め、自分で切った模様の見えるゼリーを作りました。
幼児と小学生は、固めたぶどうゼリーを包丁で対角線に切って直角二等辺三角形を作り2つの型に入れて、りんごゼリーを隙間に流し入れて作りました。
固まるのを待って、お皿に開けて完成です。型から取り出した瞬間、おもわずみんなの歓声があがり、それぞれ2色の形で織り成す、素敵な模様のゼリーができました。「また作りたい。」と嬉しい声が響いていました。


 


TOP