指導理念

クリエイトキャンバスが考える 創造力

「創造力」は子育てを語る際、しばしば使われるキーワードです。
やや漠然とした言葉ですが、そもそもどんな意味なのでしょうか?
「創造力ってなんだ?」を私たちなりに掘り下げることで、最も大切にする理念をお伝えします。

ひとつではない答えに向かっていける力

どの作品が正解か、皆さんはわかるでしょうか?

もちろん正解はありません。

わたしたちのアトリエでの造形や絵画は、ひとつの決まった答えがない世界です。
答えは、つくった本人の中だけにあります。
他人が作品に優劣をつけることは、絶対にできません。

 

創造活動とは、自分の中だけにある答えに向かっていく作業。
あらかじめ正解が用意された学校の勉強より、難しい場合もあるかもしれません。

テクニックではない

造形を含めた美術には、上手に作るための「テクニック」が数多く存在します。
多くの造形教室、美術教室では、そうしたテクニックを教えてくれるでしょう。

 

しかし、私たちのアトリエでは、テクニックを教えることを目的にしていません。
自分の中にしかない答えに向き合う方法を、マニュアル的・画一的に教えることはできないからです。

 

お手本通りに作らせたり、一般的な評価を高くするためのテクニックは、図工や美術工のスキルアップに、大いに活用すべきでしょう。
しかし、本質的な創造力を高めることとは無関係だと、私たちは考えています。

強くしなやかに生きる源泉になる

勉強やスポーツには、多くの場合、正解/不正解や勝ち/負けといった、一定の基準があります。
それらは、子どもにとても大切なことを教えてくれます。
社会では常に競争にさらされ、仕事なら一定以上の基準をクリアすることが求められます。
一方で、世の中には正解のない事柄がたくさんあります。
子育ても、そのひとつではないでしょうか?

何を目標に、どんな道を選び、何を実現させるか。
人の生き方に正解はなく、自分なりの答えを見つけなければなりません。
そんなとき、クリエイトキャンバスでの造形活動を通して育まれる創造力が、根本で役立つでしょう。

創造力豊かな子は、他人の常識や固定観念に縛られず、自分で考え行動していきます。
ストレスの多い現代社会で、自然と自分の生き方を貫きながら、価値観の異なる他者を尊重し、強くしなやかに、楽しく生きることができるのです。

創造力は、教えられない

創造力は、美術のテクニックのように、教えられるものではありません。
創造力は、すべての子どもが内に秘めているものです。

私たちは、「引き出す」ことしかできません。

必要なのは教師やお手本ではなく、子どもが自ら創造力を育める「場」です。

そのため、私たちは「造形教室」ではなく「アトリエ」としています。

受け入れ、待つことから引き出される

子どもは、大人が思う以上に協調性があります。
場の空気をちゃんと読んで、自分をコントロールする力があります。
しかし、他人と協調することと、本来の自分を隠し他人と合わせることは別の話です。

子どもの内なる創造力を引き出すには、まず内側の自分をありのままに出してもらうことが必要です。
その上で自ら「やりたい!」と意志をもって、創造活動に取り組んでもらうことを大切にしています。

まず、私たちは子どもたちのすべてを受け入れます。
活動に参加したくない子がいれば、心に寄り添い見守ります。
無理やりやらせたりはしません。
そして、子どもが進んで参加するのを待ちます。
ただ、子どもに寄り添いながらありのままの自分でいられる場をつくって待ちます。

そんな環境を子どもは敏感に感じ取ります。
行動までに時間がかかる場合もありますが、自らの意志をもって創造活動に取り組むようになります。

創造力は、プロセスであり基礎体力である

私たちの理念を、最後までお読みいただきありがとうございます。

おわかりのように、大切なのは美しい作品をつくるという結果ではなく、自分の中にある本当の答えを自分でみつけるプロセスです。

造形教室なのに、美術的センスや図工の成績が上がるとはお約束できません(もちろん上がる子も大勢言います!)。

しかし、創作がもっと好きになったり、熱中できることを見つけたり、ひょっとして勉強に前向きになったりと、子どもにはさまざざまな変化があらわれます。

私たちが考える創造力は、今後さらに多様化し複雑になっていく社会を、自分らしく生きるための基礎であると考えています。

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