活動報告
杏仁豆腐
料理 個人制作 2019年6月2週目
四角い棒寒天を使って、今の季節に合ったお菓子、杏仁豆腐を作りました。
素材の感触や変化を感じながら、実験感覚で料理の活動を楽しんでみました。
はじめになんでも箱を通すと四角になっちゃう『かっくんこ』という絵本を読んで、活動のイメージを伝えました。「今日のお料理は、かっくんこ!」と素材の棒寒天を見せました。あまりなじみのない素材に子どもたちは興味を示して触ったり、かじったりしながら考えていました。そこに水につけておいた柔らかくなったものを見せるとさらに好奇心が広がったようでした。「なんだろう?」と想像しながら寒天を小さくちぎって水の入ったお鍋に入れました。冷たくて、ぐにゃぐにゃしているのを嬉しそうに触る子やドキドキしながら触る子など、それぞれに素材を感じいろんな反応をしながらちぎっていました。
できたお鍋を、良く見ていないと変身しちゃうかもと伝えて火にかけると、だんだんと湯気がでてきてお水が動きだしました。焦げちゃうかもと心配する子もいて、美味しくできるよう協力しながら混ぜました。混ぜることに集中していたので、少ししていつの間にか入れたはずの寒天がいなくなっていることに気づきました。幼児や親子クラスの子は不思議そうに、溶けたとわかる小学生もマジックだと楽しんでいました。
寒天を煮詰めている間に、他の材料を味見しながら1人ずつ混ぜあわせてお鍋にいれてまた混ぜて、できたものを型に入れて氷水で冷やして固め、型からそっとはずします。液体を入れたはずの流し型から固体の杏仁豆腐を取り出すときは、何度も経験していてもドキドキする瞬間です。子どもたちも真剣なまなざしで見つめ、固まった杏仁豆腐がでてくると、歓声が沸きました。杏仁霜や牛乳、練乳など美味しい、苦手と味やにおいの感じ方はそれぞれ違いましたが、美味しいかっくんこを作ろうという気持ちは同じで、固体が液体、液体が固体へと素材の変化を興味深く味わいながら、1つ1つの工程を丁寧に取り組んでいました。