活動報告
ロウの円錐オブジェ
造形 個人制作 2019年12月2週目
上から見ると円、横から見ると三角を感じる形・円錐のオブジェを、カラフルな液体のロウを使って、その性質や形体の変化を楽しみながら作りました。
始めに幼児クラスは「おっとっと」という言葉が楽しい絵本を読んだ後、「アトリエにもおっとっと!ってなっちゃうものがあるんだよ」と湯煎で溶かした液体状のロウを見せました。好きな色のロウを選んでトレーの上にスプーン一杯入れたら、おっとっと!とトレーを揺らしてまずロウの動きを楽しみました。親子クラスは先週遊んだ三角のモザイクと同じ形に固めたロウをしばらく触ってから、液体状のロウをトレーに入れて、そこに水も加えて液体の動きを体感しました。子どもたちは次第に固まるロウを不思議そうに触ったりしながら、冷めたら固まりで剥がせたりパキッと折れるロウの変化を嬉しそうに感じ取っていました。しばらく遊んで細かく折ったロウが溜まった頃に「おうちがあるんだよ」と円錐の型を見せると、子どもたちはそこにロウの欠片を入れていき、最後に溶かした白色のロウを注ぎ込みました。時間が経つにつれ固まったロウを最後に水の入ったトレーの中で取り出しました。円錐の形になったロウはどれも幻想的でとても綺麗でした。立てて置いた様子を「クリスマスツリーみたい」と見立ててくれる保護者の方もいました。
小学生クラスは始めにいろいろな方法で作った作品を見せて、それぞれどうやってできているか話し合いました。
「今日は型に好きな方法でロウを流し込んで円錐の形を作ってみよう」と伝え制作に入りました。
縞模様にしたい子は、入れたロウが固まる前に次の色を入れると色が混ざってしまうので、水につけて冷やしたり氷を当てたりと自分たちで工夫しながら、変化するロウを見たり触ったりしながら観察していました。また、待つ間にトレーに流し固めてははがしたり、ストローに入れるとどうかなと、試したりしているうちに出来たロウをまた円錐のほうに入れてみたりと、アイディアをどんどん広げている様子でした。固まったら水の中で型から取り出しました。みんなの試行錯誤が詰まった作品は同じ形でもどれも個性的な仕上がりで素敵でした。時間いっぱいロウと遊ぶ子どもたちが印象的な活動となりました。